雪山登山は、平地では味わえない白銀の世界が広がる美しい景色が魅力です。
しかし、雪山には常に厳しさが潜んでいます。
低温下での激しい運動は、平地よりもはるかに早くエネルギーを消費し、判断力を鈍らせます。
登山を成功させ、安全に下山するためには、行動食の用意がとても大切です。
行動食は空腹を満たすものではなく、低体温症や判断力の低下を防ぐための「生命線」なのです。
この記事では、雪山登山を快適かつ安全にするための、
行動食選びの「3大鉄則」や、プロも注目する新しい行動食をご紹介します。
雪山登山で「行動食」が安全登山の生命線

雪山登山は、低温環境の中で、重い荷物を背負い、
雪面を踏みしめて登るため、エネルギー消費量が非常に高くなります。
行動食は、この失われたエネルギーと、登山中の集中力を維持するために欠かせません。
もしエネルギー補給が間に合わなければ、いわゆる「ハンガーノック」(極度の低血糖状態)に陥り、
体が動かなくなるだけでなく、低体温症や判断力の低下を招き、ルートミスや滑落といった重大な事故に繋がります。
行動食は、こまめに摂取することで、体温を維持し、思考をクリアに保つための、最も重要な装備の一つと認識しましょう。
雪山行動食選びの「3大鉄則」
雪山で行動食を選ぶ際は、美味しさや栄養価だけでなく、極限の環境下で「機能するかどうか」が最も重要になります。
鉄則1:凍らない・固まらない(水分と糖分の関係)
一般的な携行食が雪山で失敗する最大の原因は「凍結」です。
ゼリー飲料やおにぎりなど、水分が多い食品はマイナス気温下ではカチカチに凍り、食べられなくなります。
適しているもの→水分が少なく、糖分や脂質が多く含まれる食品(例:チョコレート、ナッツ、ドライフルーツ、羊羹など)。
これらは凝固点が低いため、凍りにくい性質を持っています。
避けるべきもの→水分が多いゼリー飲料、サンドイッチ、一口サイズの冷凍菓子など。
鉄則2:グローブをしたまま「サッと食べやすい」形状
雪山では、グローブや手袋を外すことが凍傷のリスクに直結します。
休憩時間も短いため、立ち止まらずに、グローブをしたまま片手で食べられる形状であることが絶対条件です。
■ 理想の形状→個包装で開けやすいもの、スティック状でかじりやすいもの、
口に放り込みやすい一口サイズのものが理想です。
■ パッキングの工夫→行動食は、外袋から出して小分けの袋に入れ替えておくと、
グローブをしたままでもスムーズに取り出せます。
鉄則3:高カロリー・高脂質で効率よく熱量補給
低温下では、体を温めるだけでも多くのエネルギーが必要です。
行動食は、重量に対してカロリーや脂質が非常に高いものを選び、効率よく熱量を補給する必要があります。
■ 高カロリーの重要性→脂質は糖質よりも多くのカロリーを持つため、
ナッツ類や高カロリーのチョコレート、バウムクーヘンなどの焼き菓子は雪山に非常に適しています。
プロも注目!雪山に強い「備蓄食」の活用術
雪山行動食の3大鉄則をすべてクリアし、さらに非常食としても活用できる新しいアイテムがあります。
それが、アルファフーズのスティックバウムクーヘン ココア味です。
アルファフーズのスティックバウムクーヘン(ココア味)が最適

①凍結に強い「高脂質・低水分」
焼き菓子であるため水分が少なく、バターや卵などにより脂質と糖質が豊富です。
マイナス気温下でも硬く凍りにくく、冷たい環境でも口の中でしっとりと食べやすい食感を保ちます。
②グローブOKの携行性
スティック状に個包装されており、グローブをしたままでも簡単に取り出して、手を汚さずにサッと食べきれます。
③長期保存とローリングストック
5年間の長期保存が可能であるため、非常食として備蓄しつつ、
使わない分を登山やアウトドアで消費する「ローリングストック」に最適です。
無駄なく賢く、雪山装備を整えることができます。
アルファフーズのバウムクーヘンで、疲れた体に優しい甘さと温かいココアの風味を味わいましょう!
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パッキングの工夫と注意点
行動食は、すぐに取り出せる場所にパッキングすることで、体の冷えを防ぎます。
行動食は分散して持つ
行動食をまとめてザックの奥に入れるのではなく、ザックのフタ部分、ショルダーハーネスのポーチ、
そして行動着の内ポケットなど、すぐに手の届く場所、または体温で温められる場所に分散して保管しましょう。
凍結しやすいものは体側へ
ゼリーなどの凍りやすい食品や水筒は、ザックの一番背中側、または保温ボトルケースなどに入れて凍結を防ぎます。
まとめ

雪山登山における行動食は、あなたの命を守るための装備です。
「凍らない」「高カロリー」「食べやすい」という3つの鉄則を意識して選ぶことが、安全な登山のコツとなります。
登山でも大活躍するような行動食を賢く活用し、今年の雪山登山を安全かつ最高の思い出にしてください。