地震や水害などの災害時、特に深刻な問題となるのが食品アレルギーへの対応です。
避難所ではアレルゲンを含む食品が多く配給される可能性があり、「食べられるものがない」という事態に陥りかねません。
しかし、心配はいりません!
日頃から行える「ローリングストック法」は、アレルギーを持つ方こそ実践すべき、最も有効で現実的な備蓄方法です。
この記事では、食品アレルギーを持つ方が災害時に安全に過ごすための具体的な備蓄のコツと、農林水産省も推奨するローリングストック法について紹介します。
アレルギーを持つ方こそローリングストック!

ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、
賞味期限が近いものから消費し、食べた分を買い足すことで、常に新しい非常食を備蓄しておく方法です。
農林水産省も、無理なく無駄なく継続できる備蓄法としてこの方法を推奨しています。
なぜアレルギー対応にローリングストックが良いのか?
■ アレルゲンを確実に回避できる
普段から食べている、アレルゲンフリーと確認済みの食品を備蓄の中心にできるため、
災害時に不安になる必要がなくなります。
■ 管理の手間が少ない
まとめて一度に入れ替える必要がなく、日々の食事の延長線上で管理が完結します。
■ ストレス軽減
災害時でも食べ慣れた、安心して食べられる食事ができることは、心身の大きなストレス軽減に繋がります。
食品アレルギーカードについて
アレルギーを持つ方が避難所で安全を確保するために、
食品アレルギーカード(エピペンなどの情報カード)の準備は不可欠です。
カードの役割
自分がどのようなアレルギーを持っているか、緊急時にどのような対応が必要かを、
周囲の支援者や医療関係者に正確かつ迅速に伝えるための重要なツールです。
記載すべき内容
氏名、生年月日、具体的なアレルゲン品目、症状、緊急時の対応方法、かかりつけ医、
そしてエピペンなどの常備薬の有無と保管場所を記載します。
携帯方法
常に携帯する非常用持ち出し袋の取り出しやすい場所や、普段使う財布などに入れておきましょう。
アレルギーに対応した非常食

市販されている長期保存可能な非常食の中にも、アレルギー配慮食が増えています。
特定の品目を除去したメニューを備蓄に加えることで、備蓄を強化できます。
購入時には必ずパッケージの表示を確認し、アレルゲンフリーであることを再確認しましょう。
弊社のようにアルファフーズのUAA食品®など、アレルギーに配慮された製品も増えています。
日常でも試食し、いざという時の選択肢を増やしておきましょう。
普段の備えと薬の管理
食物だけでなく、医薬品の備えもアレルギーを持つ方にとっては非常に重要です。
常備薬の多めの備蓄
喘息薬、抗ヒスタミン薬、そしてエピペン(アドレナリン自己注射薬)などの常備薬は、
最低でも1週間分、できれば2週間分の予備を確保しておきましょう。
薬の保管と期限
薬も食品と同様に、使用期限や保管場所(高温を避けるなど)に注意が必要です。
非常用持ち出し袋に入れた薬も定期的に確認・交換しましょう。
水の備蓄
アレルギー対応の食品を調理したり、薬を服用したりする際にも水は不可欠です。
飲料水とは別に、衛生用の水も含めて十分な量を備蓄しましょう。
まとめ

食品アレルギーを持つ方にとって、災害への備えは「命を守る」行為に直結します。
農林水産省も推奨するローリングストック法を軸に、普段から食べている安全な食品を絶やさないことが、
最も確実で継続可能なアレルギー対策です。
アレルギーカードの準備、常備薬の確保、そして安心できる非常食の備蓄。
これらの対策を実行し、ご家族全員が安心して過ごせる環境を整えましょう。