
災害はいつどこで起きるか分かりません。地震、台風、豪雨、停電など、突然のトラブルに備えて、非常食を備蓄することは現代の暮らしに欠かせない“防災習慣”です。
今回は、非常食の基本から、無理なく日常生活に取り入れられる「ローリングストック法」までを、分かりやすく解説します。家族と自分を守るために、今日からできる備えを一緒に始めましょう。
① 非常食とは何か?
・そもそも「非常食」とは?
非常食とは、災害や緊急時など、通常の食料が手に入らない状況で食べることを想定して備蓄される食品のことです。保存性が高く、火や水が使えない状況でも食べられるものが理想とされています。缶詰、レトルト食品、フリーズドライ製品、アルファ化米(お湯や水で戻せるご飯)などが代表的です。
日本は災害大国とも言われるほど、地震や台風、大雨など自然災害のリスクが高い国。実際に多くの被災地では、支援物資が届くまでの数日間を自力で乗り越える必要があります。そのときに命をつなぐのが「非常食」です。
・非常食の歴史と進化
昔の非常食といえば、乾パンや缶詰など「保存重視で味や食感は二の次」というイメージが強いものでした。しかし近年は、「おいしく」「バリエーション豊かで」「栄養バランスのよい」非常食が次々と登場。非常時でも、心を落ち着かせ、前向きな気持ちを保つために「食の楽しさ」は非常に重要な要素として見直されてきています。
保存期間も長く、5年〜7年保存できる商品もあり、「食べないまま賞味期限が切れてしまう」といった課題も少なくなってきました。災害対策という役割に加え、日常生活の補完的存在にもなりつつあります。
② 非常食に必要な条件とは?
・保存期間と保存方法
非常食は「長期間保存できること」が第一条件です。多くの非常食は常温で保存可能で、5年〜7年保存できる商品もあります。ただし保存環境によって劣化が早まることもあるため、「直射日光を避け、風通しのよい冷暗所で保管する」などの基本も大切です。
また、地震などで棚が倒れてしまうことを想定して、非常食は「すぐに取り出せる場所に」「分散して」保管しておくことも推奨されます。キッチン、玄関、車の中など、複数箇所に分けて備蓄することで、アクセスしやすくなります。
・食べやすさと栄養バランス
災害時は、ストレスや環境の変化により食欲が落ちることもあります。そんなときでも「食べやすく」「おいしい」と感じられることが、非常食選びの大切なポイントです。咀嚼が困難な方でも食べられるやわらか食、アレルギーに対応した食品など、対象者の多様なニーズに対応するラインナップも増えています。
さらに栄養バランスも重要です。糖質中心ではなく、たんぱく質やビタミン、食物繊維も摂れるメニューを意識しましょう。最近は、主食だけでなくおかず、スイーツ、さらには栄養補助ゼリーや栄養ドリンクなども登場しており、非常食の選択肢は格段に広がっています。
③ ローリングストックとは?
・日常に備えを組み込む方法
「ローリングストック」とは、普段の食事で使用する食品を少し多めに買い置きして、古いものから消費し、使った分だけ補充していく備蓄方法です。災害用として特別な非常食だけを買い込むのではなく、いつも食べ慣れている食品を使って“循環備蓄”をする考え方です。
これによって「賞味期限切れの非常食を無駄にしてしまう」リスクを減らせるだけでなく、いざという時も「いつもの味」で安心できるというメリットがあります。特に小さなお子様や高齢者がいる家庭では、見慣れた・食べ慣れた食品を備えておくことで、精神的な安心感にもつながります。
・何をどれだけ備える?ローリングストックの実践例
備蓄の目安は、「最低3日分、できれば7日分」と言われています。
大人1人あたり、1日3食として、合計9食〜21食分を想定して備蓄しましょう。
水は1日あたり3Lが目安です(飲料用と調理含む)。家庭構成に合わせて、人数×日数で準備量を計算しておくとよいでしょう。
例として、ローリングストックに適した食品には以下のようなものがあります。
パウチごはん、レトルトカレー
缶詰(魚、果物、スープなど)
インスタントみそ汁、スープ
カップ麺や袋麺
シリアル、クラッカー
飲料水、野菜ジュース
お菓子や栄養バー
これらを「棚の一角」にストックコーナーとしてまとめ、定期的にチェック・補充することが、ローリングストック成功のコツです。
④ 家族構成やライフスタイルに合わせた備蓄計画
・子ども・高齢者・ペットなど、それぞれに合わせた配慮
家庭によって非常食の必要量や種類は異なります。例えば、赤ちゃんがいる家庭なら粉ミルクや離乳食、お湯を使うためのポットやガスコンロも必要です。高齢者には、咀嚼しやすいやわらかい食品、常備薬や介護用品なども合わせて備えておくと安心です。
また、ペットを飼っている家庭では、ペットフードや飲み水、排泄物の処理用品なども忘れずに用意しておきましょう。「家族全員の命を守る」ために、各自のニーズを想定して準備しておくことが、災害時に命運を分ける可能性があります。
・防災グッズとの連携で安心度アップ
非常食だけでなく、「簡易トイレ」「ラジオ」「懐中電灯」「充電器」「救急セット」などの防災グッズも一緒に準備しておくことで、より安心感のある備えができます。最近は防災リュックのセットも多く販売されていますが、自分たちの暮らしに合った中身になっているか、定期的に見直すことが重要です。
例えば、非常食と一緒にお箸やスプーン、紙皿、ラップ、ウェットティッシュなども備えておくと便利です。温められない状況でもラップを活用すれば、衛生的に食事が可能です。

⑤ 非常食を日常に取り入れる工夫
・「災害食」を「おいしい日常食」に
「備蓄したいけれど、味や食感が不安」「家族が食べられるか試したい」「まず少量からスタートしたい」
—— そんな方にぴったりなのが、アルファーフーズの「お試しセット」です。
小ロット(2〜3食)で気軽に試せるセット、
スティックバウムクーヘン、米めん、ムース食…などバリエーション豊富です。
長期保存可能・アレルギー配慮食も選べます!
日常で味を確かめてから、備蓄食として本格導入できるから安心。
ローリングストックの入口としても最適です。まずはお試しセットから始めてみませんか?

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まとめ:備えることは「生き抜く力」を育てること
地震・台風・大雨など、ここ数年で私たちの身の回りでも災害が“よくあること”になってきました。もはや他人事ではありません。
非常食やローリングストックといった備えは、単なる“保険”ではなく、ふだんの暮らしの延長線上にあるものとして考えることが大切です。
非常食は、命をつなぐ食べ物。
ローリングストックは、日々の暮らしの中でできる “続けられる備え” です。
大切な人を守るため、そして自分自身が安心して暮らすために——
今日から「備える暮らし」を、はじめてみませんか?