災害への備えとおいしい保存食選び
災害への備えとおいしい保存食選び

突然の災害に備えて、家庭で用意しておきたいものの一つが「保存食」です。最近では、レトルト食品やUAA(ウルトラアンチエイジング)食品が注目されています。また、企業が災害時にどのように事業を続けるかについての「BCP(事業継続計画)」も非常に重要です。今回は、災害時に役立つこれらの備えについて分かりやすくお話しします!

 


保存食の基本「レトルト食品」

「レトルト食品」というと、カレーやおかずのレトルトパウチを想像されるかもしれませんが、そもそもレトルト食品とは、特別な袋や容器に密封して、120℃以上で加圧加熱殺菌された食品のことです。この方法で菌を死滅させるため、保存料などを使わなくても長期間保存できるのが特徴です。

レトルト食品は、缶詰と同じく常温保存が可能なので、災害時の備蓄食品としても最適です。1969年に登場したボンカレーが初めてのレトルト商品ですが、それ以来、種類も味も格段に進化しています!


進化した保存食「UAA食品」

 レトルト食品の次のステップが「UAA食品」です。UAAは「ウルトラアンチエイジング」の略で、食品の劣化を防ぐために酸素と光を完全に遮断するパウチ袋に、窒素ガスを封入して酸化を防ぐという技術が使われています。また、コンピュータ制御で温度管理され、食品を過度に加熱せずに風味を保つ工夫もされています。

UAA食品がすごい5つのポイント

  • そのまま食べられる:温め不要、加水不要。災害時でも開けてすぐ食べられます。
  • 衛生的:大規模災害で手が洗えなくても、個包装で安全。
  • メニューが豊富:魚や野菜を使ったバラエティ豊かなメニューで、災害時も普段と変わらない食事が可能。
  • 美味しい:食材を傷めない製法で、手作りに近い味わい。
  • 長持ち&経済的:賞味期限が4~5年もあるので、長期保存しても安心。

企業が備える「BCP(事業継続計画)」とは?

家庭での備えと同様に、企業も災害時の対策として「BCP(事業継続計画)」を策定する必要があります。BCPとは、不測の事態が発生しても、事業を続けられるように備える計画のことです。例えば大規模な地震や感染症の流行などで、日常業務が困難になった場合に、いかに早く再開するか、どの業務を優先するかといった指針を示します。

BCPを策定することで、従業員や顧客の安全を守り、企業の信用を維持することができます。最近では中堅企業でも策定が進んでおり、政府調査によると大企業でのBCP策定率は83%、中堅企業では53%が策定済みまたは策定中です。

BCP策定で大切なポイント

  • 人命を守ることが最優先:従業員や関係者の命を守るための対策を最優先に考えましょう。
  • 基本方針を明確に:企業の供給責任や安全確保といった目標を設定し、優先する業務を明確にします。

まとめ

レトルト食品やUAA食品は、災害時の「おいしい備え」として非常に優秀です。また、企業が事業を途切れさせないための「BCP」も重要な備えです。災害はいつ来るかわかりませんが、日頃からしっかりと備えておくことで、いざという時にも落ち着いて対処できるでしょう。

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